会津弔霊義会戊辰殉難者春季祭典  2019年4月23日・24日

 戊辰戦争殉難者の慰霊は、永劫続けていくべきであるという強い信念のもと、町野主水を中心に
設立された会津弔霊義会は、その設立から4年後の大正6年(1917年)、時の内務大臣、後藤新平
(岩手県出身で須賀川医学校に在籍していたこともある)によりようやく財団法人に認可され、
以来法人として今年で102年間、お彼岸の春と秋、絶えることなく慰霊の祭典を続けておられます。
 平成最後の祭典には、遠藤輝男副会長、山内秀一副会長、山内裕正幹事長ほか会員数名が参列し
ました。
 例年、祭典の1日目(春季4月23日・秋季9月23日)には、日新町の長命寺と七日町の阿弥陀寺で
法会が営まれます。
 長命寺の「戦死墓」と大きく刻まれた墓は、戊辰・西南の役を生き抜いた元会津藩士で警察関係
者75名の篤志により、明治11年建立されました。今回そのご子孫もみえました。
 初夏を思わせる日差しに、墓前の紫の幕も鮮やかに映え、満開を少し過ぎた桜が時おりおだやかに
舞う中、約40名の方々が参列されました。合掌礼拝につづき会津弔霊義会理事長芳賀公平様による
ご挨拶があり、悲惨無念な歴史の事実はあっても、時代を超え、人として大切にしなければならな
い義の心にふれるお話でした。その後、浄土真宗の力強い読経、電報披露、焼香へ進みました。
 阿弥陀寺には3千を超える御霊が埋葬されているそうで、本堂での法会には80名ほどが集まりま
した。合掌礼拝につづき献茶・献菓、浄土宗の響きも美しい読経、会津弔霊義会芳賀様の祭文、電
報披露、焼香につづき、会津吟詠会による吟奉納の供養が続きました。
 祭典2日目(4月24日・9月24日)には、神式による飯盛山白虎隊士の墓前祭が行われます。当日
朝は地元ニュースでもこの墓前祭および会津高校生による剣舞奉納の予告が流れ、墓前の広場には
時間を追うごとに観光客や地元の方々の輪も増え、およそ130名が集まりました。拝礼、献茶・献菓、
修祓、祝詞奏上、会津弔霊義会芳賀様による祭文、電報披露、玉串奉奠、会津吟詠会による吟奉納、
会津高校剣舞委員会19人による剣舞奉納、拝礼で閉式しました。
 直会では、戊辰のいにしえより家庭で食べられていた素朴な煮物とお赤飯、おひたし、漬け物が
ふるまわれ、心のこもった味をしみじみとおいしくありがたくいただきました。

長命寺にて(写真:福島民報社ご提供)
阿弥陀寺にて(写真:福島民報社ご提供)
飯盛山・白虎隊士墓前にて(写真:福島民報社ご提供)